今回は、予備校入学直後の状況について書こうと思います。
私は、ここに書いた状況を基に、
予備校前半(4~6月)の中期計画や毎日の勉強計画に落とし込んでいきました。
これ以前の話は次の記事に書いたので、良かったら参考にして下さい。↓
予備校入学直後の状況
予備校で最初に受けた模試の成績
偏差値
予備校に入学して、初めて受けた模試(5月の河合塾マーク模試)の成績は次の通りでした。
- 英語:61.6
- 数学Ⅰ:48.7
- 数学Ⅱ:42.3
- 国語:73.9
- 生物:53.7
- 日本史:65.8
- 5教科(国立型):59.4
- 3教科(私立型):67.1
合格判定
この時の合格判定は、次の通りでした。
大学 | 判定 | |
---|---|---|
国立 | 東京大学文科一類 | E |
神戸大学法学部 | E | |
岡山大学法学部 | D | |
島根大学法文学部 | A | |
私立 | 早稲田大学法学部 | D |
明治大学法学部 | B | |
福岡大学法学部 | A |
ちなみに、判定の見方は次のようになります。
- A:合格可能性80%以上
- B:合格可能性65%
- C:合格可能性50%
- D:合格可能性35%
- E:合格可能性20%以下
数学の成績がかなり悪いので、国立は厳しい判定結果が出ました。
一方、弱点である数学が受験科目にない私立は、想像よりも良い判定になりました。
模試で設定する志望校は、適当に選ぶのではなく、難易度を分散してみたり「苦手科目の配点が少ない大学」「得意科目の配点が多い大学」など色んなパターンを試してみると良いと思います。
私は「今の成績でどんな判定が出るのか」をチェックするため、難易度・受験科目が違う大学を、模試の都度入れ替えていました。
1年前の模試との成績比較
1年前に受けた模試と偏差値を比較すると、次のようになりました。
教科 | 1年前 | 今回 | 1年前との差 |
---|---|---|---|
英語 | 40.8 | 61.6 | +20.8 |
数Ⅰ | 36.4 | 48.7 | +12.3 |
数Ⅱ | 28.7 | 42.3 | +13.6 |
国語 | 51.2 | 73.9 | +22.7 |
生物 | 50.0 | 53.7 | +3.7 |
日本史 | 53.8 | 65.8 | +12 |
5教科 | 37.5 | 59.4 | +21.9 |
3教科 | 48.6 | 67.1 | +18.5 |
この時、大の苦手科目だった英語の偏差値が、
初めて60を超えて嬉しかったことを覚えています。
とは言え、このレベルでは、志望校合格には全然足りません。
成績は上がったが、本当の実力ではないと考えました
まだ志望校には届く成績ではありませんが、
特に国語の偏差値が1年前と比較してかなりあがりました。
けれども、「これは本当の実力ではなく、成績が上がったように見えるだけだ」と感じました。
なぜなら、次のように考えたからです。
- 偏差値が上がったのは「前年の勉強ができる人たち」が合格して、「一緒に模試を受ける集団」から抜けたから
- 現役生は、まだ本格的に受験勉強を始めていない。このため、夏休み以降から猛烈に追い上げてくる可能性が高い
- まだ基本的な知識をマスターしてないのに、偏差値が高く出るのはおかしい
実際、当時の私には、次のような課題がありました。
当時の各科目の課題
英語の課題
語彙力が貧弱すぎる
この頃記憶していたのは、
当時使っていた易しい本に載っていた、英単語600語と英熟語300だけです。
けれども、難しめの入試問題にも対応できるよう、英単語は見出し語で2,000語、英熟語は1,000個は覚えなければならないと考えていました。
英文を読むスピードが遅すぎる
英文を読むのに時間がかかりすぎることも、大きな課題でした。
この頃の私は、時間切れになりそうになりながら、
模試の問題を解いていました。
今回は、苦しいながらもなんとか最後までやり遂げましたが、
次回も同じようにできるとは限りません。
文法語法問題の対策をまだ全くやっていない
これまで、英文読解のトレーニングばかりしていたので、
文法語法問題の対策を全くやっていないことも課題でした。
しかも、どうやって勉強すれば良いのか、この頃はよくわかっていませんでした。
古文の課題
語彙力が貧弱すぎる
当時記憶していた古文単語は、200語程度でした。
けれども、難しめの入試問題にも対応できるよう、
見出し語で600語は覚えたいと考えていました。
古典文法をマスターしていなかった
この頃の私は、助動詞の活用表すら完璧に記憶してませんでした。
大検のために勉強をしたので、全く勉強をしたことがないわけではありませんが、
ところどころに知識に穴があったのです。
いつ点数がとれなくなるのか心配
以上のような状況なので、今回の模試で点数がとれたのは、ビギナーズラックのようなものだと考えました。
いつ、点数がとれなくなるのか不安でした。
数学の課題
基礎力をつけるための独学がうまくいかなかった
予備校入学半年前から独学で行った「授業を最低限理解できる学力」に引きあげる勉強が
上手くいっていませんでした(詳しくは、こちらの記事を参照)
予備校の授業についていけてなかった
このため、授業についていくことができていませんでした。
半年間で一通り勉強していたので、
「授業内容を全く知らない」「全くわからない」わけではないのですが、
何かが足りなくて十分に理解できなかったことを覚えています。
ですから、何とかリカバリーしようと自習もしていましたが、
進度が早すぎてうまくいかなかったように思います。
日本史の課題
センター試験レベルの勉強を十分にやっていない
この時の私は、まだ大検の勉強+αしかしていませんでした。
英語と数学の勉強ばかりしてきたので、
大学受験レベルの日本史の勉強を本気でする時間がとれなかったのです。
ですから、この模試の結果は、たまたま実力以上の成績がとれたのだと考えました。
上位私大の合格レベルには全然届かない
難関と言われる私大では、
センター試験とは比較にならない程マニアックな知識を覚えていかなければ、
合格ラインに到達することができません。
このため、今のままでは合格は難しいと考えていました。
そして、もう一つ大きな問題がありました。
それは、時間が足りないということです。
時間不足という大きな問題もありました
入試まであと8ヶ月しかない
この時点で入試まで残された時間は、次のように1年もありませんでした。
- センター試験まで:あと8か月
- 私大入試と国立二次まで:あと9ヶ月
これから、全科目成績を上げていかなければならないのですが、
全科目を満遍なくやっていたら時間切れになってしまうことは明らかでした。
そして、時間不足に関する問題は、さらにありました。
一日の勉強量を増やすことはもう不可能
入試までに残された時間がない場合、
「一日の勉強時間を増やすこと」が手っ取り早い対策です。
けれども、私は予備校に入学したばかりの頃から、ラストスパートのように勉強をしていました。(詳しくは「私の予備校時代の生活について」という記事を参照)
ですから、この方法はとれません。
なぜなら、既に眠る時間以外は一日中勉強していたので、
これ以上勉強時間を増やすことは困難だったからです。
では、どうしたかというと、
「科目ごとに勉強時間に差をつける」という方法を行ったのです。
時間不足対策:科目ごとに勉強時間に差をつける
多く時間をかける科目
私は、英語と数学の勉強に最も多くの時間を使うことにしました。理由は次の通りです。
科目 | 多く時間をかける理由 |
---|---|
英語 | ・国立私立の両方で合否を左右する最重要科目だから ・現時点では志望校の合格ラインから遠いので、勉強時間を多く使いたい |
数学 | ・国立のみで使う科目だが、合否を左右する重要科目だから ・全科目中で最も成績が悪く足をひっぱっているので、勉強時間を多く使いたい |
英数の次に時間をかける科目
英数の次に時間をかけた科目は、現代文と古文です。
本当はたっぷり時間を使いたいのですが、
少しでも英数を勉強する時間を捻出するために、時間を減らしました。
科目 | 英数の次に時間をかけた理由 |
---|---|
現代文 | ・国立私立の両方で合否を左右する重要科目だから時間をかけたい ・得意科目なので英数より勉強時間を減らし、浮いた時間を英数にまわしたい |
古文 | ・国立私立の両方で合否を左右する重要科目だから時間をかけたい ・でも、より重要な英数に勉強時間をまわしたい |
時間をかけない科目
日本史・生物・漢文の3科目は、この時点では勉強時間をかけないようにしました。
理由は次の通りです。
科目 | 時間をかけない理由 |
---|---|
日本史 | ・単純暗記の科目なので、やれば成績が上がる ・英数に時間をまわすために、勉強したい気持ちをガマンする ・秋以降にスパートをかけて、難関私大レベルに対応する |
生物 | ・単純暗記の科目なので、やれば成績が上がる ・国立のセンター試験でしか使わない ・英数が安定してからスタートする |
漢文 | ・国立のセンター試験でしか使わない ・私大でも出題がないわけではないが、他科目よりも優先度は低い ・英数が安定してからスタートする |
もちろん、これらの科目をやらなければならないことはわかっています。
けれども、どうにかして英数を勉強する時間を捻出したいと考えていました。
以上です。
この記事の続きは、次のページに書きした。↓
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