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模試・本番の入試を受験して、大学受験の予行演習をする

今回は、2回目の大検を受けた年に行った、「大学受験の予行演習」について書こうと思います。

これ以前の話は次の記事に書いたので、良かったら参考にして下さい。↓

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目次

模試・本番の入試を受験して、大学受験の予行演習する

2回目の大検を受けたこの年は、次のようなスケジュールで勉強を行いました。

  • 4月~8月:大検の勉強
  • 10月~3月:大学受験の勉強
  • 翌年4月:予備校に入学する

そして、この記事で書いた計画通り、大検の勉強をしながら、
大学受験の予行演習を行ったのです。

この予行演習は、次の2つが柱となりました。

  • 模試を通年で受ける
  • 本番の入試を受験する

では、詳しく解説します。

通年で模試を受ける

模試を受けるメリットとは

入試本番のシミュレーションができる

模試は、本番の入試に近い形で行われるので、次のようなことが経験できます。

  • 試験時間の長さを体感できる
  • 試験でどのくらい疲れるのを体験できる
  • 教室という場を経験できる(私は不登校になって以来、何年も教室に行ったことがなかった)
  • 試験会場の緊張感を体験できる

ダラけずに緊張感を保つことができる

私のように予備校・塾に通わず一人で勉強している人は、
次のような理由でダラけてしまうことがあります。

  • 競争相手が目の前にいない
  • ダメ出ししてくれる人が周りにいない

けれども、模試の会場に行くと、
大勢のライバルを目の当たりにすることができますし、
「今の勉強量では足りない」と気づくことができるのです。

このため、宅浪生など自宅で一人で勉強している人は、
緊張感を保つために、定期的に模試を受験した方が良いと思います。

勉強の成果がわかる

模試を受けると、次のようなことがわかります。

  • 偏差値:模試を受験した全体の中で、自分がどの位置にいるかわかる
  • 単元・出題パターン別の得点率:偏差値だけでなく、「文法語法」「三次方程式」「戦後の外交」といった単元・出題パターン別の得点率もわかります。これによって自分が何が苦手か、他の受験生より何が弱いのかが把握できる
  • 判定:A~E判定の5段階で志望校の合格率がわかる

模試に出た問題が入試に出ることがある

模試に出た問題が、そのまま入試に出てくること時々があります。

これを知っているか知らないかで本番で差がつくので、受けた方が良いと思います。

模試は自分の学力に臆することなく受けた方が良い

「実力がつくまで模試を受けない」と言う人いますが、オススメしません。

なぜなら、模試を受験しないと実力はつかないからです。

ちなみに、私が初めて模試を受けた時は、大学受験資格すらありませんでしたし、
「全く点数がとれないだろう」と考えていました。(実際そうでした)

けれども、模試を受けたことで「自分は受験生なんだ」という自覚が生まれましたし、
その後の勉強にも身が入ったように思います。

たとえ自信がなくても、模試は臆することなく受験しましょう。

私は河合塾の模試を受験しました

この年は河合塾のマーク模試を通年で受験しました。

河合塾の模試にした理由

河合塾の模試にした理由は次の通りです。

  • 受験者数が多いので、精度の高い結果が出そうだと考えた
  • 他の模試と比較して、バランスの良い偏差値が出そうだと考えた
  • 大学受験のきっかけを作ってくれた先輩が、河合塾の現役生コースに通っていた

模試は一つの主催者のものを受け続けた方が良い

模試は一つの主催者のものを通年で受け続けた方が良いと考えます。

なぜなら、次のように主催者ごとに受験者の質が異なるからです。

  • 駿台:難関大学志望者が多くレベルが高め。偏差値が低く出る。
  • 河合塾:受験者のレベルは標準的。偏差値はバランス良く出る。
  • ベネッセ:受験生のレベルは他より低め。偏差値が高めに出る。

つまり、同じ偏差値50であっても、駿台とベネッセではかなり中身が違うのです。
(この場合、駿台の方が勉強がデキる)

このため、色んな主催者の模試を混ぜて受けると
「自分の成績が上がったのか下がったのか」を判断することができません。

ですから、自分の学力推移を確認する目的で模試を受験するならば、
一つの主催者のものを通年で受けるようにしたほうが良いです。

複数の予備校の模試を受ける場合は、メインの模試は通年で受験し続け、
他は必要に応じて受けていくというスタイルが良いと思います。

この年の模試の成績

この年の成績は次の通りです。

英語
(200)
数学Ⅰ
(100)
数学Ⅱ
(100)
国語
(200)
生物
(100)
日本史
(100)
5月マーク模試 点数 70 20 0 107 56 58
偏差値 40.8 36.4 28.7 51.2 50.0 53.8
8月マーク模試 点数 96 36 19 131 82 61
偏差値 45.9 40.3 35.5 61.9 62.3 54.2
11月マーク模試 点数 94 30 21 114 64 63
偏差値 42.1 40.2 36.6 53.2 53.1 53.5
12月センター試験プレテスト 点数 94 55 9 106 73 62
偏差値 46.5 42.2 35.1 44.7 58.2 58.5

※カッコ内の数字は満点の点数

多分、悪いだろうなと予想していましたが、それ以上に悪い成績です。

ちなみに、前年にお試しで受けた模試では、英語の偏差値は35だったので、
これでもマシになっているのです。

また、受験を考えていた各大学の当時の難易度は次のような感じでした。
東大はもちろん、受験予定の全ての私大にも全く歯が立たない状態です。

大学名 偏差値
早稲田大学法学部 70.0
早稲田大学社会科学部 67.5
中央大学法学部 67.5
明治大学法学部 62.5
青山学院大学法学部 60.0

各科目の状況と模試を結果を見て考えたこと

英語

当時の英語の状況と、模試を受けて考えたことは次の通りです。

  • 英語はこの年8月の大検で合格
  • 大検合格成績はA(80点以上)
  • 大検の勉強をした8月以降も偏差値40台がずっと続く
  • 英語は、大検と大学入試のレベル差が大きい科目だと言える
  • 受験勉強に使える時間の大半を、この科目に使う必要がある

数学Ⅰ

当時の数学Ⅰの状況と、模試を受けて考えたことは次の通りです。

  • 数学Ⅰは前年8月の大検で合格
  • 大検合格成績はA(80点以上)
  • 偏差値は30台~40台で推移
  • 数学Ⅰは、大検と大学入試のレベル差が大きい科目だと言える
  • 受験勉強に使える時間の大半を、この科目に使う必要がある

数学Ⅱ

当時の数学Ⅱの状況と、模試を受けて考えたことは次の通りです。

  • 数学Ⅱはこの年8月の大検で合格
  • 大検合格成績はA(80点以上)
  • 無勉状態の5月の模試では、0点で偏差値20台。大検の勉強をした8月以降も偏差値30台で推移
  • 数学Ⅱは、大検と大学入試のレベル差が大きい科目だと言える
  • 勉強に使える時間の大半を、この科目に使う必要がある

国語

当時の国語の状況と、模試を受けて考えたことは次の通りです

  • 国語(現代文・古文・漢文の基礎的内容を学ぶ科目)は前年8月の大検で合格
  • 古典(古文・漢文のやや発展的な内容を学ぶ科目)はこの年8月の大検で合格
  • 大検合格成績はいずれもA(80点以上)
  • 古文と漢文の知識が少しあったため、5月に受けた模試では偏差値51。大検の古典受験直後の模試では、偏差値62
  • 国語は、英数と比較して大検と大学入試のレベル差が小さい科目だと言える

生物

当時の生物の状況と、模試を受けて考えたことは次の通りです。

  • 理科Ⅰ(物理・化学・生物・地学の基礎的内容を学ぶ科目)は前年8月の大検で合格
  • 生物(生物の発展的内容を学ぶ科目)はこの年8月の大検で合格
  • 生物の大検合格成績はA(80点以上)
  • 生物の知識が少しあったため、5月に受けた模試から偏差値50。大検の生物の試験直後の模試では、偏差値62
  • 生物は、大検と大学入試のレベル差が小さい科目だと言える
  • 勉強時間を少な目にして、浮いた時間を英語・数学まわすべき

日本史

当時の各科目の状況と、模試を受けて考えたことは次の通りです。

  • 日本史は前年8月の大検で合格
  • 大検合格成績はA(80点以上)
  • 偏差値50台で推移
  • 日本史は、大検と大学入試のレベル差が小さい科目だと言える
  • 勉強時間を少な目にして、浮いた時間を英語・数学まわすべき

また、模試だけでなく、本番の入試でも大学受験の予行演習をしました。
翌年の本番のため、少しでも経験を積んでおきたいと考えたからです。

本番の入試で予行演習する

東京に行かずに、近場の大学で予行演習する

私は、東京の大学(東大・早稲田・中央大)を志望していたので、
本来ならば上京して志望大学で入試を受けた方が良いのだろうと思います。

けれども、次の理由で、日帰り受験が可能な大学を受けることにしました。

  • 東大はセンター試験で足切りにあうので、二次試験を受験できない
  • 東京に受験旅行に行く時間を、少しでも受験勉強にまわしたい
  • 記念受験のために高い交通費を使いたくない(当時私は山口県に住んでいたので、新幹線・飛行機代がけっこうかかる)

受験することに決めた大学とその理由

私は、当時住んでいた山口県の隣(福岡県)で受験可能な学校の中から、
次の大学を受験することに決めました。

受験する大学名 受験した理由
九州大学法学部 ・近場で東大に最も近い二次試験が受験できる大学だったため
・旧帝大であるため、近場の大学の中では最も東大に雰囲気が近い
北九州大学法学部 ・近場で受験できるため
同志社大学法学部
関西大学法学部
・来年も受ける予定のため
・近場の福岡で地方入試がある
・地方入試がどんな会場で行われるのか経験しておきたかった
福岡大学法学部 ・早稲田や中央大のような大規模大学の入試を経験しておくため(学生数は、当時早稲田が4万超、中央大が3万、福岡大が2万だった)
・本物の大学キャンパスで受験する練習のため

入試の結果

センター試験の結果

初めて受験したセンター試験の結果は次の通りです。

  • 英語:111点/200満点
  • 数学Ⅰ・Ⅱ:69点/200満点
  • 国語:161点/200満点
  • 生物:77点/100満点
  • 日本史:48点/100満点

志望校のレベルを考えるとかなり悪い成績ですが、
それでも5月に受けた模試に比べると、マシになってきていました。

英語
(200点中)
数学Ⅰ・Ⅱ
(200点中)
国語
(200点中)
生物
(100点中)
日本史
(100点中)
5月の模試 70 20 107 56 58
センター試験 111 69 161 77 48

そして、次のことが嬉しかったことを覚えています。

  • 苦手だった英語が初めて50%を超える点数がとれた
  • 国語や生物が得意科目っぽくなってきた

予定通りには進んでいませんが、10月から3か月半独学でやってきたことは意味があったのだなと思いました。

さらに追い込みをかける

センター試験の後は、国公立の2次試験や私大入試に向けて最後の追い込みをかけました。

なぜなら、”本番の入試を使った”大学受験の予行演習だからです。

”一年後の今”の模擬演習だと考えて、
「今年受かるんだ」という気持ちで、知識を詰め込めるだけ詰め込んだのです。

後で振り返ると、この時の追い込みは学力の底上げにかなり役立ったと思います。

たとえ浪人覚悟であったとしても、本番前は追い込みをかけて、詰め込むだけの知識を入れた方が良いと思います。浪人生活のスタートが全く変わります。

各大学の入試結果

この年の受験結果は次の通りです。

大学名 受験結果
九州大学法学部 不合格
北九州大学法学部 不合格
同志社大学法学部 不合格
関西大学法学部 不合格
福岡大学法学部 不合格

受験した全ての大学に不合格になりましたが、九大の二次試験の数学を除けば、
「今の自分の力でも、全く歯が立たないということはないのだな」を感じたことを覚えています。

そして、受験が終わった後に次のように考えました。

  • これから1年本気でやれば、何とかなるかもしれない
  • でも、最初からラストスパートのつもりで勉強しなければ絶対に間に合わない

入試が終わったので、いよいよ予備校へ入学です。

この記事の続きは、次のページに書きした。↓

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