私は、家に引きこもり、何年も無為な生活を送っていましたが、あることをきっかけに大学受験に向けて動きはじめました。
ただ、高校を半年で中退した私には大学受験資格がありません。
まずは、大検(高認)に合格しなければなりません。
今回はその時の体験について書いていこうと思います。
大検(高認)を受ける
大学受験を決意したのは17歳(高3に相当)の時です。
私が大検(高認)を受けた当時は11科目合格する必要があり、
年に一度しか試験が行われていませんでした。
しかも、勉強を始めようと思った時期には、3ヶ月後に試験が迫っていたのです。
さらに、困ったことに情報が不足していました。
そこで、科目を絞って高得点を狙おうと考えました。
理由は次の通りです。
- 合格ラインが不明だったので、受験した科目は全て高得点をとろうと決めていた
- 当時の大検は、11科目合格する必要があった
- 11科目勉強すると、ただでさえ少ない勉強時間が分散して、全部ダメになるのではないかと考えた
ちなみに、今自分が高卒認定を受けるなら、
今受けるなら、ダメ元で勉強していない科目も全部受検します。
その理由は次の通りです。
- 合格点が想像していたよりも低そうなので、ダメ元でも受かる可能性がある
- 大検よりも科目が少ない8科目に合格すれば良いので、1科目に使える時間が増える
- 試験が年2回に増えたので、不合格になっても2回目に合格すれば良い
私の大検(高認)の科目を選び方
受験科目は次の条件で選びました。
- 自分的に簡単だと思える科目
- 大学受験に関係ない科目
前者は、残された少ない時間で高得点を狙いやすいと考えたのが理由です。
また、後者は、大検の勉強を受験勉強の邪魔にしたくなかったからです。
ちなみに、この年は国語、数学Ⅰ、現代社会、地理、理科Ⅰ、保健を受けたのですが、
大学受験の勉強をしながら、保健の勉強をするのはキツいですよね?
だから、早く片付けてしまおうという考えです。
私の大検(高認)の勉強方法
勉強は何をやって良いのかわからなかったので、
大検(高認)予備校の通信講座を利用しました。
で、ここから猛勉強をしたのかというと、そうではありません。
情けない話ですが、その後もしばらく勉強が手につかない状態が続きました。
今から勉強してもどうせ間に合わないと逃げていたからです。
結局、勉強を開始したのは試験の2ヶ月前。
ようやく気持ちの整理が付いて、
来年のため何としても受けた科目だけには合格しようと勉強を始めました。
ただ、この2年振りの勉強だったので、
当たり前だったことができなくなっていました。
例えば、ペンが手に妙に馴染まなかったり、
何かを覚えようとしても、脳が知識を受け付けようとしませんでした。
このサイトをご覧になっている方の中には、
私のように何年も勉強をしていないという人もいると思います。
そんな人は、私のように「脳が知識を受け付けない」苦しい時期きっと味わうと思います。
でも、あきらめずにメチャクチャに勉強して下さい。
がむしゃらにやっていたら段々頭が言うことをきくようになってきますから。
この時の、勉強法ですが、
目前に試験が迫っていたので、普通のやりかたでは間に合いませんでした。
特に困ったのは、私が受けた通信講座は、
課題を提出しないと解答が手に入れられないシステムだったことです。
仕方がないので、次のようなやり方をしました。
- (1)問題を自力で解かず、テキストを丸写しにして提出する。
- (2)戻ってきた解答を問題に書きこんでひたすら読む(後で、問題を解けるようにコピーをとっておく)
- (3)理解できない箇所は、テキストや教科書の該当箇所を読んで理解する
- (4)問題を自力で解いてみる
このような流れで、
何度も読んで、何度も解いて満点をとれるようになるまでやりました。
効率は無視して、体を使って勉強する
この時期の勉強ですが、ひたすら書きまくって覚えていました。
他にやり方が思いつかなかったからです。
どれくらい書いたかと言うと、1ヶ月でルーズリーフ500枚を文字でびっしりと埋め尽くしたほどです。
ペンの消費も以上に早く、ボールペンを一日か二日で1本消費していました。
極め付けは、字の書きすぎで指から血が出てきたことです。
(ペンだこができて、それが削れてそうなりました)
まるで嘘のような話ですが本当です。
書く勉強は、あまり効率的ではありません。
でも、なぜこんなことを書いたかと言うと、
最初から効率よく勉強することだけを考えて、
結局何もやらない人が多いような気がするからです。
私のように、これまで勉強の習慣のなかった人は、
漫然と読んだり眺めているだけでは、
眠くなるだけで頭に何も入ってこないはずです。
多分、勉強がデキる人と同じやり方を真似ようとしても無理です。
頭だけ勉強、つまり、読んだり眺めたりして頭に入ってこないのであれば、
書いたり、声を出して読んだり体を使って勉強しましょう。
そうやってガムシャラに勉強をやっていれば、勉強のやり方も段々とわかってくるし、
頭が効率的な勉強法を受け入れる準備も整ってくるものです。
あなたが自転車を乗る練習をした時、何度もコケましたよね。
勉強も最初は何度もコケなければやり方はわかりません。
(天才を除けば)勉強がデキる人達は、
これまで何度もコケてきているので、今効率的に勉強をしているのです。
彼らと同じようになりたければ、コケまくりましょう。
最初は効率なんて二の次です。
1回目の大検を受検、そして燃え尽きる
この頃気付いた勉強のコツは、問題集を覚えるという方法です。
偶然効率の良いこの勉強法を発見することができたため、
1ヶ月で何とか5科目の勉強を終えました。
(ちなみに、試験直前の1ヶ月は、過去問の演習とそれまで勉強した内容の復習をしました。)
そして、試験1ヶ月前に実施された大検模試でも全科目上々の成績をとり、
本番も受検した科目全てに合格することができました。
試験の結果ですが、この当時の合格成績は「A・B・C」の三段階評価となるのですが、
1科目だけ2点足りなくてBとなりましたが、4科目はAをとることができました。
まだ半分の科目しか合格していませんが、
かなり久しぶりの勉強にも関わらず結果が出せたことは、少し自信になりました。
燃え尽きる、そして2年目の大検
引きこもりから、少しずつ歩みはじめたわけですが、なかなかスムーズにはいきません。
私は、1回目の大検(高認)の試験後に、燃え尽きてしまいました。
大学受験に馴染むために8月に河合塾のマーク模試を受けたぐらいで、翌年までほとんど勉強できませんでした。
元気な人なら、こんなことを真似しないて下さい。
ただ、昔の私のように、引きこもりからスタートする人は、
ガス欠はちょくちょく起こるので、自分を責めずに「こういうものなのだ」と静観しましょう。(燃え尽きた時は「お、アイツ(ガス欠)がまた来たな」くらいの反応で良いと思います)
時間はかかるかもしれませんが、元気が戻ってくるにつれて、ガス欠の回数と期間は少しずつ、減っていきます。
休みつつ少しずついきましょう。
8か月弱の燃え尽き期間を経て、勉強を再開しました。
大検の残り5科目も、同じように翌年の試験3ヶ月前から勉強し、無事合格しました。