大検の勉強計画を立てたので、いよいよ勉強を開始します。
この記事では、私の大検の勉強方法(通信教育・参考書・過去問の使い方)を具体的に書いていきます。
これ以前の話は次の記事に書いたので、良かったら参考にして下さい。↓
私は通信教育で大検(高認)の勉強をしました
私は、大手資格試験予備校の大検(高認)通信教育を利用しました。
通信教育を選んだ理由
大検(高認)の勉強に、通信教育を選んだ理由は、次の理由です。
- 引きこもりから完全に脱出できておらず、見知らぬ人に会うのが怖い
- 大検(高認)の予備校に通うと、片道1時間はかかる
- 試験まで時間が残されていなかったので、凄いスピードで勉強しなければならなかった
通信教育以外の方法とは?
通信教育以外の高認の勉強方法は、独学・予備校・塾・サポート校などがあります。
それぞれのメリット・とデメリットは、次の記事にまとめました↓
私が使っていた通信教育の教材内容
私が使っていた通信教育の教材は、次のような内容でした。
- 授業を収録したビデオ(各科目1時間半~3時間程度)
- 薄いテキスト(60ページ程度)
- 通信添削10回
- 模試1回
- オマケでもらった科目別の大検用参考書(100ページ程度)
ちなみに、教材が届いた時の感想は「本当にこの分量で大丈夫なの?」ということです。
なぜなら、テキストは薄いしビデオも短かったからです。
けれども後で振り返ると、この選択は良かったと思います。
その理由を、これから説明します。
高認の勉強には、高認専用の教材を使うのがオススメ
高認の勉強には、専用の教材を使うべきだと考えます。
なぜなら、高校の教科書や大学受験向けの教材は、
高認(大検)用として使うには、次の問題があるからです。
- 難しすぎる
- 分量が多すぎる
一つずつ解説していきましょう。
教材が難しすぎると挫折の原因になる
難しい教材の問題は、勉強の習慣がなかった人が使うと挫折の原因になることです。
例として、私のことをお話しましょう。
私は高校を中退してから2年近く、全く勉強をしていませんでした。
一日中眠り続けたり、ゲームやテレビを見続けたりしていて、
一秒たりとも勉強をしていなかったのです。
そして、長い時間がかかりましたが、
ようやく勉強しようという気持ちになったのが、この時です。
けれども、目の前にある教材が「難しいと感じるもの」だったらどうでしょうか?
次のように考えて、勉強をやめてしまっていたかもしれません。
- 自分は頭が悪いからできないんだ。だからやめよう。
- 自分はダメな人間だからできないんだ。だからやめよう。
- どうせ今から始めても間に合わない。だからやめよう。
このように、弱気な心に「やらない理由」「できない理由」を与えてはなりません。
そして、そうならないためには、自分にあった難易度の教材を使うのが良いと思います。
必要以上に難しいものに手を出すべきではありませんし、
合格に必要なレベルのものより低いものを使うべきではありません。
私は、高認を受験する時には、高認専用の教材を使うのが正しいと思います。
教材の分量が多すぎると時間切れになる可能性がある
教材の分量が多すぎると、試験までに時間切れに可能性があります。
なぜなら、高認は8科目に合格しなければならないからです。
ちなみに、やることが多すぎる時の対策には、次のことがあります。
- 試験に出る重要な部分だけを勉強する
- 試験に出ない部分は捨てる(勉強しない)
けれども、学力がついていないうちは、こうした判別をすることが困難です。
全てが重要な部分に見えてしまうからです。
その結果、「試験に出ない部分」を「出る部分」を同じくらいの労力を注いでしまうので、時間切れになるのです。
こんな事態にならないためには、高認の試験に出ることだけが収録された、高認専用の教材を使うことをオススメします。
高認専用の教材はどうやって手に入れるのか?
Amazon等の本屋さんで、例えば次のような教材を購入することができます。
- 参考書:高卒認定ワークブック(J-出版編集部)
- 過去問:高卒認定 単元別 過去問題集 (J-出版編集部)
- 過去問:高卒程度認定試験 4年過去問(声の教育社)
- 過去問:高卒認定スーパー実戦過去問題集 (J-出版編集部)
この他に、動画教材を使うのも良いですし、
私のように、通信教育に申し込んでテキストを手に入れるのもオススメです。
大検(高認)のビデオ・テキスト・参考書の勉強方法
受け身の勉強方法では頭に入ってこない
私は、最初は次のような方法で勉強をしていました。
ビデオを見る→テキストを読む→テキストの練習問題を解く
多分、これが教材を作った人が想定した勉強方法だと思いますし、
他の人も同じやり方でやっていたのではないかと思います。
けれども、この方法では、ただ眺めているだけになり、
あまり頭に入ってこないことに気づきました。
その時、私には試験まで2ヶ月半しか残されていませんし、
7科目の内容を頭に叩き込まなければならないのです。
このままでは、不合格になってしまうと考えました。
そこで、次のように書く勉強に変えたのです。
「書く勉強」に変更する
この頃の勉強を思い出すと、ひたすら書きまくって覚えていたことを覚えています。
他にやり方が思いつかなかったからです。
何を書いて覚えたのか?
次のようなものを、書いて覚えていきました。
- 参考書の本文を全文書き写していく
- 参考書の練習問題を書き写していく(穴埋め問題は、解答を書き込んで文章に直した上で行う)
- 数学の公式を暗記できるまで、何度も書きまくる
- 古文単語を、繰り返し書く
- 社会や理科の用語を暗記できまで、何度も書きまくる
特に参考書丸写しは、覚えるべきポイントが頭の中に入ってくるので効果がありました。
どれくらい書いたのか?
書いた量は、次のような感じです。
- 1ヶ月でルーズリーフ500枚を文字でびっしりと埋め尽くした
- ボールペンのインクを1日~2日で1本使い切った
- 文字を書きすぎで中指から血がにじんきた(ペンだこができて、それが削れたため)
まるで嘘のような話ですが全部実話です。
試験までには時間が残されていない、けれども受験する科目には全て合格したい。
できることはそれしかなかったので、朝から晩までずっと書きまくって覚えていたのです。
この方法は効率の悪いやり方かもしれない
こうした書きまくる方法は、勉強ができる人の間では、
効率が悪いやり方とされています。
けれども、当時の私は、ビデオを見たり参考書を黙読したりするだけでは、
内容が全然頭に入ってこなかったのです。
これは、寝たきりになるほどの体調不良の影響や、長い間勉強から離れていたことで、
頭の働きが落ちていたのかもしれません。
しかも、残された時間が少なかったので、1秒も無駄にする時間がありませんでした。
スマートでない方法でも、少しでも頭に入ってくるのであれば、それをやるしかありませんでした。
効率を考えて、悩む暇などなかったのです。
その後、合格することができたので、この時の判断は間違っていなかったのだと思います。
ちなみに、書く勉強をする時は、筆記用具の選択も重要だと思います。
そのことについて、少し書きます。
オススメの筆記用具
シャープペンシルよりボールペンがオススメ
なぜなら、ボールペンで書いた文字の方が頭に残るからです。
私は、暗記する時には、文字の「輪郭」「コントラスト」が大切だと思います。
ボールペンの文字の特徴 | ・輪郭がはっきりしている ・色が濃く背景の白とのコントラストが強い |
---|---|
シャープペンの文字の特徴 | ・輪郭がボールペンよりぼんやりしている ・色が薄く背景の白とのコントラストが弱い |
また、ボールペンを使う時は、ペン先が細すぎるものは避けた方が良いと思います。
なぜなら、線が細すぎると「輪郭」と「コントラスト」が弱くなってしまうからです。
これでは、ボールペンの良さが失われてしまいます。
ちなみに、私は0.5mmくらいのペンが好きです。
手に負担がかからないペンがオススメ
私のように血がにじむようになると、痛くて勉強が困難になります。
そうならないよう、文字を書きまくる勉強をする時は、
指があたる部分がソフトな素材(ゴムやシリコン)のペンを使うことをオススメします。
ちなみに、私はパイロット社のドクターグリップを受験時代に使用していました。
「音読する」勉強も行った
この時は、体を使って勉強することを意識していました。
ですから、書く勉強だけではなく、音読を頻繁にしていたことを覚えています。
どんな科目の勉強で音読するのか?
音読というと、国語のイメージがあります。
けれども、私は数学や理科などあらゆる科目で音読をしました。
そして、読み上げるのは、参考書だけでなく、問題集の問題文などあらゆるものです。
「頭に入ってこない」「頭に叩き込みたい」時は、
どんな科目であっても、音読を試してみてはいかがでしょうか。
どんな時に音読するのか?
次のような時に音読で勉強をしていました。
- 黙読して頭に入ってこない時
- 参考書を書き写していて難しいと感じた時
- 練習問題や過去問を解いていて、「わからない」「難しい」と感じた時
音読するタイミングで、特にオススメなのが、
頭が「わからない」「難しい」と知識の受入れを拒否している時です。
そんな時は、大きな声で音読して
「わからない」「難しい」という弱気な心の声をかき消していきましょう。
大検(高認)の通信添削の勉強の仕方
私が使っていた教材は、本番形式のテストが10回分ついていました。
これは、次の流れで学習するものでした。
- 本番形式の問題を解く
- 解答用紙を郵送で提出
- 後日、〇×の添削がされた解答用紙が返送されてくる
通常の通信添削の勉強方法
通信添削の普通のやり方は、次のような流れになります。
- テキストを読んだり、ビデオを見て勉強する
- テキストの練習問題を解く
- 練習問題ができるようなったら、通信添削の課題に取り組む
- 郵送で回答用紙を提出
- 後日、〇×の添削がされた解答用紙が返送されてくる
- ×がついたところを、次回間違えないように復習する
けれでも「往復の郵送の時間」「添削をする時間」も考えると、
10回分のやりとりを普通のやり方でやっていたら、
到底試験までに間に合わせることができません。
試験まで2か月半しか残っていなかったからです。
そこで、次のようなやり方で勉強をしました。
私の通信添削の勉強方法
私は、通信添削の勉強を次の流れで行っていました。
- 問題用紙や解答用紙をコピーする(書き込みの無いものを残しておくため)
- テキストやビデオを見ながら、通信添削の課題に解答していく
- テキストを見てもわからない問題は、適当な回答を入れておく(?マークをつけておく)
- 回答用紙をすぐに送る
- 後日、〇×の添削がされた解答用紙が返送されてくる
- ×がついた問題、?マークをつけた問題を見て、なぜその解答になるのかを、テキストやビデオを見ながら考える
- 必要な知識をその場で覚える
ここまでが第一段階です。
ちなみに、通信添削の回答用紙は、1回ずつやりとりする時間が残されていなかったので、3回分とか5回分まとめて提出していました。
また、この方法を読んだ方の中には、
「テキストを見ながら解答しても意味がない」「カンニングじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
けれども、次のような効果があるのです。
- どこが試験に出るのか、頭の中に入ってくる
- どこに答えがあるのかテキストで必死に探すうちに、知識が増えていく
特に、どこが試験に出るのかを知ることは、書く・音読する勉強をする時に、「ここは記憶しなければならない部分だ」と意識することにつながりました。
また、これだけでは不十分なので、復習をしなければなりません。
通信添削の復習方法
復習には、事前にコピーしておいた書き込みが無い問題用紙を使います。
方法は次の流れです。
- 自力で問題を解く(テキストやビデオを見ない)
- わからなかわかった問題には、適当な回答を入れておく(?マークをつけておく)
- 自分で〇×の添削をする
- ×がついた問題、?マークをつけた問題を見て、なぜその解答になるのかを、テキストやビデオを見ながら考える
- 必要な知識をその場で覚える
以上の流れを、満点がとれるようになるまで何度も繰り返していきます。
この時、特に大事なことは「その場で覚える」ということです。
試験に出たことを覚えないということは、
病院で検査をして、悪い部分がわかったにも関わらず放置するようなものです。
大切なのは、検査ではなく治療することです。
後回しにせずに、その場ですぐに覚えましょう。
大検(高認)の過去問の勉強方法
その後、勉強が予想以上のペースで進んだため、やることがなくなってきました。
そこで、本屋で過去問の問題集を購入して、数年分を勉強しました。
目的は、知識の漏れの確認と、本番のための練習です。
やり方は、通信添削の復習のやり方と同じです。次のようにやりました。
- 自力で問題を解く(テキストやビデオを見ない)
- わからなかわかった問題には、適当な回答を入れておく(?マークをつけておく)
- 自分で〇×の添削をする
- ×がついた問題、?マークをつけた問題を見て、なぜその解答になるのかを、テキストやビデオを見ながら考える
- 必要な知識をその場で覚える
そして、終わったら何度も復習をします。
復習方法は、通信添削のやり方と同じです。
この記事の続きは、次のページに書きした。↓
コメント