受験勉強で出会う知識は次の4つに分類されます。
(1)試験よく出る+自分が記憶している
(2)試験にあまり出ない+自分が記憶している
(3)試験に良く出る+自分が記憶していない
(4)試験にあまり出ない+自分が記憶していない
入試で得点を上げるには、普段から(3)に力を入れるべきです。
そして、入試直前の残り少ない時間を効率的に使うには、やはり(3)ばかりをやるべきなのです。
でも、あなたはテスト直前に色々な参考書やノートを取り出してきて、
何となくそれを眺めてみただけでテストを受けるようなことをしていませんか?
私はそうでした。
このようなやり方は、(1)(2)(3)(4)に同じように時間を使うことになり効率が悪いのです。
「既に覚えていること」を復習したり、「試験にあまり出ないところ」を覚えるのは時間のムダだと思いませんか?
だから、入試直前は「試験によく出るが覚えていない知識」を覚える作業に集中するようにしましょう。
これが入試直前の復習の方法です。
あなたは、1年近く勉強をしてきました。
その時、「試験によく出るが覚えていない知識」に何度も出会ってきたでしょう。
その中に、「何度記憶しようとしても覚えられない知識」「何度も覚えても忘れてしまう知識」「どうしても間違えてしまう問題」があったはずです。
でも、大学受験では、常に知識を記憶していることを求めていません。
入試の瞬間だけ正解を選ぶための知識があれば良いのです。
ですから、入試の一瞬だけでも「覚えるのが苦手な知識」を”覚えた状態”を作ることができれば
合格の可能性はぐっと近づきます。
そのためには、普段の勉強から試験開始のベルが鳴る直前まで「どうしても忘れてしまう知識」を
詰め込むことができる準備をしておきましょう。
具体的には、「試験に出るがどうしても忘れてしまう知識」をまとめたノートを作っておくのです。
私は、入試シーズンはこうしたノートを覚えていくようにしていましたし、
試験開始のベルが鳴る直前まで記憶するようにしていました。
そして、実際にノートに書かれたことが試験に出たことが何度もあります。
入試直前にこの記事を読んでしまったという方も同じ考え方でやると良いと思います。
大切なのは、「(3)試験に良く出る+自分が記憶していない」を覚えるだけに時間を使うことです。
以下、私が試験直前の復習に使ったものとポイントについてまとめておきます。
■試験直前の復習に使ったもの
・メインに使う参考書
→問題集や模試で新たに得られた知識、単語の意味等をどんどん書き込んでいく。
色んな本に目を通さなくとも知識を頭に詰め込むことができるので時間をムダにせずに済みます。
・暗記用のノート
→冒頭に書いたものです。作成方法は「勉強の効率を上げる方法」で紹介しています。
■復習材料を作る際のポイントは下記の2つです。
・できるだけ数を少なくする
→あっちの本、こっちのノートをめくってとやっていると短時間にチェックできません。
・それだけを見て理解できるものにする
→意味のわからない単語があれば、改めて辞書や参考書で調べなくても良いよう自分で注釈を書いておく。