私は半年で高校を中退し、長い間引きこもり生活をしていました。
そして、その後は大学を卒業し、一流企業と呼ばれる会社で会社員生活をした後、
現在は会社を経営しています。
現在も、社交的な人間ではありませんが、
引きこもりから脱出することができた、と言えるのではないかと思います。
ですから、次のような質問をいただくことが時々あります。
- 子供が引きこもっていて悩んでいる
- 子供が不登校になってしまった
- どうやったら引きこもりから脱出できるのか知りたい
けれども、人によって引きこもりになった理由や、現在おかれている状況は違うため、
「こうやったら良い」ということは言えません。
そこで、何かの参考になればと思い、私の経験を書くことにしました。
このシリーズで私が伝えたいこと
ますはゆっくり休むこと
引きこもりたいと感じるのは、心や体が極度に疲れているからではないかと思います。
(私はそうでした)
ですから、まずはたっぷりと休養をとりましょう。
そして、”可能であれば”医師やカウンセラー等の専門家に相談すると良いと思います。
私は、心を極度に閉ざしていたので、専門家に会うことすらできませんでしたが、
専門家の力を借りる方が、スピードも安心感もあるような気がします。
大きな変化は、小さな変化が積み重なった結果生まれる。だからあせらない。
このシリーズで、昔のエピソードを沢山書いたのは、次の理由からです。
- 変わるためには、小さな変化の積み重ねが沢山必要だったこと
- 小さな変化を積み重ねるには、時間が必要だったこと
- だから、焦っても仕方ない。焦るのはエネルギーの無駄
引きこもりで悩んでいる人の中には、
変化のない毎日に、時間が止まったように感じる人もいるかもしれません。
けれども実際には、日々変化が生まれているのではないかと思います。
ただ、変化が小さすぎて、今はそれに気づけないだけなのかもしれません。
でも、その小さな変化が積み重なった結果、大きな変化が生まれるのです。
私の場合はそうでした。
では、小さな変化とはどんなものなのか?
このシリーズでは、過去を振り返りながら、それを紹介していこうと思います。
私も経験したので、あせる気持ちはわかります。
けれども、今は「小さなできること」を一歩ずつやるのが良いかもしれません。
そして、何もできないときは「休むこと」が、
「その時にできること」なのだと思います。
通常時とは心の反応が違うことを知る
心を閉ざした人は、相手を心配する言葉や行動に対して、
「怒り」「悲しみ」といった予想もつかない反応をしてしまうことがあります。
それは、心が普通の状態と違っているからかもしれません。
不登校や引きこもりになった頃の私がそうでした。
だから、言葉をかけたあなたが悪いわけではないし、
「怒り」「悲しみ」で反応してしまうあなたも悪くありません。
誰かが悪いわけではなく、そういうものなのです。
では、「普通の状態ではない心の反応」とはどんなものなのか?
反応の仕方がわかれば、どのように接したら良いかヒントになるかもしれません。
そのことも、このシリーズでは触れていきたいと思います。
人によって状況が違うため、心の中は私と同じではありませんが、
「普通ではない時の反応はこんなに違うのだ」と知ることは、
何かの参考になると思います。
では、本題に入ります。
最初から読む場合は、こちらの記事から読んで下さい。
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