私の引きこもり脱出体験談

引きこもりの原因を振り返る(1):子供時代⇒高校入学まで

私が不登校と引きこもりになった直接的なきっかけは、
親子喧嘩で「部活をやめなさい」と言われたことです。

けれども、時間が経った今振り返ると、
本当の理由は幼稚園や小学校時代から始まっていたのではないかと感じます。
そして、一つのことではなく、複数の原因が重なってそうなったのだと考えています。

そこで、私の幼稚園時代から振り返りながら、
何が原因となったのかを考えていきたいと思います。

本当の引きこもりの理由を振り返る

幼稚園の頃、私は変わった子供だった

私は、幼稚園児の頃、かなり変わった子供でした。
問題児だと言っても良いかもしれません。

どのように、問題児だったのかというと、
通園しているにも関わらず、教室に現れないのです。

親は幼稚園まで私を連れて行っているのですが、
いつもその後の行方がわからなくなっていたのです。

その時、何をしていたかというと、
人目につかないように、園庭に抜け出して一人で遊んでいました。

なぜそんなことをしていたかというと、
自分が望まないことをさせられるのが、苦手だったからです。

当時、特にお遊戯が嫌いだったことを覚えています。
周りの人が、歌ったり踊ったりしているのを見て、
「なぜ、こんなことをしなければならないのだろう?
そんなことより、僕は自分のしたいことをやりたい」

私はそんな風に考えるような子供でした。
おそらく、先生はとても手を焼いていたのではないでしょうか。

その後、私のような子は3人くらいまで増えましたが、

「お母さん。お子さんは、教室の前まで連れてきてください」という先生の言葉で、
この自由な生活は終わりました。

引きこもりの原因1

「自由にやりたい」という、私の生まれ持った性格

小学校入学後も、変わった子供だった

小学校では幼稚園以上に集団行動や規律を求められますが、
私はそれに馴染めませんでした。

そして「空気を読めない」「空気をあえて読まない」子供であったため、
相手が先生や上級生であっても、
思ったことをズバズバと言っていたことを覚えています。
(童話の「裸の王様」に登場する子供みたいな感じです)

このため、先生からは問題児扱いをされたり、
クラスメイトからはイジメを受けていました。

とにかく喧嘩やトラブルを頻繁に起こすので、
しばしば、校長室や職員室の前で座らされる、変な子供でした。

問題児から優等生へ変身

小学校4年の時に、恩師と言うべきN先生に出会いました。

N先生は、今までの先生と違って、
「私の問題と指摘されていた部分」を、「個性」として肯定してくれました。
(もちろん、人を傷つけることや、マナーに反することは叱られました)

私は相変わらず、授業中も空気を読まない発言していました。
ある日の授業中、教科書に書いていないようなことを質問すると

「それ面白いな。自由研究としてまとめて、皆の前で発表してみなさい」
と先生は言うのです。

そんなN先生に褒められるのが嬉しくて、
どんどん本を読んだりしているうちに、
テストの成績もグングンあがっていきました。

その結果、学校の成績は苦手な体育以外は、
ほぼ全て最上の評価 となりました。

ただ、この頃は勉強をしているというよりも、
好きなことをしているという感じでした。
楽しいことをやっていたら、オマケで成績がついてきただけなのです。

良い成績をとろうと本を読んでいたのではなく、
大人や友達が知らない知識を身に着けて、
相手を驚かせるのが楽しかったのです。

引きこもりの原因2

自由にやらせてもらえたおかげで、成績が良くなったこと

良い成績をとり続けなければならない

小学校高学年から、親は私に期待をかけるようになってきました。

「問題児」として学校から呼び出しを受けていた子供が、
急に「勉強ができる子」に変わったわけですから、
それも仕方ありません。

いつしか我が家では「良い成績を取り続けることが当たり前」ということになりました。

そして、良い成績をとったら「当たり前」で
逆に成績が少しでも落ちると怒られる、

そんな生活が不登校になるまで続いていたように思います。

その後、私は極度の疲れのために学校に行けなくなってしまうのですが、
この頃から、その疲れはたまり始めていたのかもしれません。

ただ、この頃は祖母が私を守っくれていたので、壊れずに済みました。
怒られて落ち込んでいる私を、優しく慰めてくれたのです。

泣いている私に、

「あなたはダメな子なんかじゃないよ」
「もう十分に頑張ってるよ」
「今のままで良いんだからね」

こんな言葉をかけられたのを覚えています。

引きこもりの原因3

成績が良くなったために、自由にやらせてもらえなくなったこと

バランスが壊れ始める

中学の1年の初夏、私の支えとなってくれていた祖母が病で亡くなりました。
そして、同時期に私は定期試験で学年1位をとってしまいました。

地方の普通の公立中学での成績でしたが、
親にはそれが嬉しかったようです。

このことをきっかけに「当たり前の基準」は、
「良い成績をとること」から「1番になること」にハードルがあがりました。
(でも1位はこの時一回だけです)

3番をとっても5番をとっても、ほめてはくれません。
「努力が足りなかった」と怒られるのです。

頑張っても頑張っても、期待に応えることができないので、
私は次第に疲れを感じるようになってきました。

以前なら、こんな時は祖母が

「もう十分に頑張ってるよ」
「あなたはダメな子なんかじゃないよ」

と声をかけてくれたものでしたが、祖母はもういません。

引きこもりの原因4

ありのままの自分を認めてくれる人がいなくなったこと

謎の疲れで学校を欠席しがちになる

中2の頃から、疲れをはっきりと感じるようになってきました。

風邪をひいているわけでもないし、
熱がでているわけでもないのですが、
ひどい疲れで、時々学校を欠席するようになりました。

でも、学校も嫌いではありませんでした。
部活には力を入れていたし、クラスにも普通に友達がいたので、
むしろ学校はかなり好きな方だったと思います。

欠席するたびに、ズル休みだと怒られるのですが、
とにかく体を休ませたかったことを覚えています。

そして、中3になってから、その傾向がさらに強くなりました。

夜きちんと眠ったはずなのに、寝起きから疲れているのです。

私は体を休まるために欠席したいのですが、
そんな時は、心配した家族に力ずくで学校に連れていかれました。

こうして、どうにか中学は卒業しました。

引きこもりの原因5

休息をとれなかったこと

高校に入学するも疲れは続く

高校は、第一志望である地元の県立高校に進学しました。

この高校に入学した理由は、吹奏楽部に入部するためです。

この部は県では強豪であったし、
尊敬していた中学の部活先輩が所属していたので
「絶対に入部しよう。そのためにこの高校に入学するんだ」
そんな風に考えたのが、この高校を選んだ理由です。

高校入学後も、中学時代からの謎の疲れは相変わらず続きます。

寝起きからヘトヘトに疲れているため、
学校に通学するだけで精一杯でした。

それでも、部活に行くため”だけ”に気力を振り絞って登校していました。

もちろん、このような状態のなので、
学校の授業を受けても全く頭に入ってきません。

当時の私は次のような感じでした。

  • 黒板の文字が目に入ってこない(ピントの合わない眼鏡で見ている感じ)
  • 先生の声が耳に入ってこない(水中から地上の声を聴いている感じ)
  • どんなに頑張っても全く集中できない
  • 簡単なことでも理解できない

また、ヘトヘトに疲れていたので
休み時間は机に伏して休んでいました。
あとは、授業内容を全く理解できない自分が情けなかったことも、伏せていた理由です。

こんな状態なので、クラスメイトには自分からは話しかけないし、
話かけられても満足な受け答えができません。
おかげで、クラスの友達は全くできませんでした。

一方で、部活には友達や仲の良い先輩がかなりいました。
残った気力や元気を全て部活に使っていたからでしょう。

この頃は、家にもクラスにも自分の居場所がないように感じていました。
部活だけが唯一の自分の居場所だったように思います。

自分はダメな人間なんだ

学校は部活だけではありません。

急激に落ちた成績を見て、親は激怒しています。
でも、一番困惑したのは私自身です。

そこで、勉強の遅れを取り戻すために、
家でも勉強しようとするのですが、
授業の時と同じように全然頭に入ってきません。

集中力が失われているので、すぐに気が散るし、
難しい内容でない部分も、どうしても理解できませんでした。

昔なら当たり前にできていたことが、何もできなくなっていたのです。

「このままではダメだ。頑張らなければ」と
気持ちが空回りするだけで、どんどん時間だけは過ぎていきます。

そんな状況だったので、テストの成績は360人中355番とひどい成績でした。
これは不登校の生徒も含めての成績だと思うので、恐らくビリに近い成績でしょう。

また、この頃は頭の中で次のようなことをいつも考えていました。

  • 僕の努力が足りないからダメだ
  • 僕のヤル気が足りないからできないんだ
  • 僕は頭が悪いから、難しくなった授業についていけないんだ
  • 自分はダメな人間なんだ

でも、後にこの時の考えは間違っていたことがわかりました。

当時の私と同じような人がいたら、
あなたの努力が足りないわけではないし、
ダメな人間だからでもないと思います。

頑張りたくても頑張れない状態なのかもしれません。

そんな時に必要なのは休息です。
そして、必要に応じて医師などの専門家に相談してみると良いかもしれません。

引きこもりの原因6

上手くいかない原因をヤル気や努力不足だと考え自分を追い込んだこと

追伸
この記事を読むと、私の親がひどい人に思えるかもしれませんが、実際は良い人です。色々あったのは、子供をより良く育てるために、親なりに必死だったのだなと今は考えています。ですから、こうしたことを発表するか迷いましたが、不登校や引きこもりに悩む人の参考になるかもしれないと考えて書きました。以上を踏まえて読んでいただけると幸いです。

その後の、引きこもり・高校中退に至る経緯は次のページに書きした。↓

引きこもりの原因を振り返る(2):不登校⇒引きこもり⇒高校中退今回は、不登校から引きこもり・高校中退までに起こった出来事と、 当時私がどんなことを考えていたのかを書いていきたいと思います。 ...