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引きこもりの原因を振り返る(2):不登校⇒引きこもり⇒高校中退

今回は、不登校から引きこもり・高校中退までに起こった出来事と、
当時私がどんなことを考えていたのかを書いていきたいと思います。

それから、これ以前の話は次の記事に書いたので、良かったら参考にして下さい。

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目次

本当の引きこもりの理由を振り返る(2)

欠席の回数が増え、休学することになる

相変わらず、強い疲労感が続くため、私は学校を度々欠席しました。
けれども、1日ゆっくり休んでも疲れはとれません。

まだ体を休ませていたかったのですが、
無理矢理にでも親は学校へ連れて行こうしました。

なぜなら、高校は中学と違って、出席日数が足りないと留年してしまうからです。
心配するのも当然でしょう。

けれども、もう限界でした。

いつも親は、学校の正門前までクルマで送ってくれていたのですが、
ある日、クルマが消えるのを待って、学校の反対側へ向けて歩き出しました。
(幼稚園の時にも似たことがありましたね)

そして、何日かこうしたことが続いたのですが、
親にはすぐにバレてしまいます。
その日、我が家は大いに荒れました。

けれども、あの時の私の行動は正しかったと考えています。
なぜなら、あの時逃げ出さなければ、その後の人生は無かったと考えるからです。
当時、周りの人には否定されたのですが、
命を守るために必要な行動だったのではないかと思います。

その後、私は休学することになりました。

この疲れの正体は何か

自分を学校に行けなないようにした「疲れ」の原因は何か。
15歳の自分は、次のようなことを考えました。

  • 勉強がわからないから学校に行けなくなったのだろうか
  • 親が自分を締め付けるから疲れているのだろうか

確かに、それらはきっかけの一つではあったのかもしれません。

けれども、もっと深く自己分析すると子供~高校入学までの記事で書いたように、
次の原因が組み合わさって、自分を責めるようになったことが不登校の原因になったのではないかと思います。

私が不登校となった原因

  • 「自由にやりたい」という、私の生まれ持った性格
  • 自由にやらせてもらえたおかげで、成績が良くなったこと
  • 成績が良くなったために、自由にやらせてもらえなくなったこと
  • ありのままの自分を認めてくれる人がいなくなったこと
  • 休息をとれなかったこと
  • 上手くいかない原因をヤル気や努力不足だと考え自分を追い込んだこと

これらのうち何か一つでも欠けたら、私は不登校になっていなかったかもしれません。

そして、複数の原因が組み合わさった結果なので、
「誰が悪い」とか「誰かが原因」ということではないのだと思います。
誰も悪くないし、色んなことがあった結果そうなったのです。

さて、話を戻すと、
不登校になった頃(15歳)の私の頭の中には
次のような考えが常に渦巻いていました。

不登校の自分の頭の中

  • 僕の努力が足りないからダメだ。
  • 僕のヤル気が足りないからダメないんだ。
  • 僕は頭が悪いからダメなんだ。
  • 僕はダメな人間なんだ。
  • 何とかしたいが、どうしても上手くいかない
  • もう人生終わった。取返しがつかない。

こうした考えが、起きている時間は絶え間なく頭に浮かび、
夢の中でも自分を攻撃していたのです。

他人から言われたことであれば、否定すれば済むことなのですが、
厄介なことに、「自分を責める相手」は自分の心や体の中にいるのです。

私は自分の心の声で憔悴したのだと思います。

自分で自分を責めるということがイメージできない方は、
「キツい上司が、365日24時間自分を監視していて、自分の考えや行動にいちいちツッコミ入れてくる。」
そんな感じを想像してもらうと良いかもしれません。

学校を休学した後に起こったこと

部活仲間が家にきてくれた

私が学校をずっと欠席しているため、
心配した部活の同級生や上級生が何度か家に来てくれました。

「体は大丈夫?」
「M先生が心配していたよ」
「お前のパート残しているから、また元気になったら一緒に演奏しような」

こんな感じに、みんな優しい声をかけてくれるのです。
みんな勉強や練習が忙しいはずなのに、
わざわざ来てくれて、本当にありがたいです。

そして、私は最初の頃こそ自分で応対していました。
「大丈夫だよ」「頑張るよ」「学校戻るね」という感じで、
わりと明るく答えていたように思います。

けれども、優しい声をかけらえるほど、私は疲れていったように思います。
それはなぜかというと、先に書いたように、自分で自分を強く責めていたからです。

仲間が来てくれる度に、次のようなことを考えました。

  • みんな親切にしてくれるのに、どうして自分は頑張れないのだろう
  • 自分はなぜ学校に行くという簡単なことすらできないのだろう
  • みんなに比べ、自分はどうしてこんなに情けないんだろうか
  • 本当は軽蔑されているのではないだろうか

引きこもりの原因は人によって様々だと思いますが、
昔の私のようなタイプの人は、
誰かの親切な行動が引き金となり自分を責めてしまうため、
さらに閉じこもってしまうのかもしれません。

こうして、高校の仲間とは次第に会えなくなっていきました。

中学の同級生も家に来てくれた

私が、不登校になっている噂は広がっていたようです。
中学の同級生も心配して家に訪れくれるようになりました。

学校帰りにも、休日にも何度も何度も来てくれたのですが、
結局一度も会う事ができませんでした。

それは先ほど書いた自分を責めてしまうことも理由ですし、
「惨めな姿を見られたくない」というのも原因です。

心配してくれて、わざわざ来てくれているのに全くひどい話なのですが、
当時の私には、そんなことを考える余裕はありませんでした。

彼らは、来てくれる度に手紙を置いていってくれました。
それを読みながらこんなことを考えていました。

  • 今の自分の姿を見せたら軽蔑されてしまうだろうな。
  • どうして自分はこんなダメな人間になってしまったのだろうか。
  • 何とかしたい、でもできない。
  • もうダメだ。お終いだ。

県の教育相談所のような施設に連れていかれる

ある日、県のの教育相談所のような施設に連れていかれました。
高校で紹介されたそうです。

そこでは、40代くらいの優しい学校の先生が応対してくれて
「心配していること」や「困っていること」を聞かれました。

けれども私には、なぜ自分そうなったのか理由がわからないので、
「大丈夫です」「頑張ります」「自分が悪いので努力します」と答えたことを覚えています。
(今書いている「原因」は、かなり長い時間が経ってからわかるようになった)

普通の状態なら、こんなことでストレスを感じることはないことなのですが、
見知らぬ大人に会って良い子を演じつつ受け答えすることは、
当時の私にはとても疲れることだったように思います。

ちなみに、この時考えていたことは次のような感じです。

  • 自分はまた学校に戻らなければならないのか。
  • 戻ったとしても体がキツくて学校に耐えられない。
  • 勉強しようにも頭が働かない。
  • 今更学校に戻っても、遅れは取り戻せない。
  • もうダメだ。お終いた。

こんな風に、誰かが自分に何かをしてくれる度に、
自分を責めるスイッチが入ってしまうのです。

部屋にバリケードを築き、本当の引きこもりへ

この頃、私の親は先程の教育相談所や病院など、様々な場所に私を連れて行こうとしていました。

けれども、私は大好きだった部活の仲間や中学時代の友達に会えないくらいに、
疲れきっていたのです。

見知らぬ大人に会って話をする力など残っていないのです。

  • お願いだからほっといてくれ
  • お願いだから休ませてくれ

そんな気持ちでした。

けれでも、親は諦めません。
部屋から力ずくで引きずり出して、私を連れて行こうとするのです。
そんなことが何度か続きました。

今思えば、「我が子が人生のレールからはずれるかどうかの瀬戸際」なので、
当時の親の行動も理解できます。

けれども、当時の私はそれ以上追い詰めらたら、
もう生きていくことはできなかっただろうと思います。

そこで、私は部屋のドアの内側にバリケードを築きました。
机や自転車など部屋に置いてあった重いものを、ドアの前に固めて
開けられないようにしたのです。

こうして、本格的な引きこもり生活に入ります。

引きこもりの原因7

学校への復帰を願う様々な出来事

その後、高校も中退することになりました。

退学届けを出す際に、
親は「大検からの進学を希望している」と学校に伝えたそうです。
けれども「大検から上手くいった例を知りません」と言われたと、
悔しそうに語っていました。

この記事の続きは、次のページに書きした。↓

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