私が大学受験の志望校を選ぶ時、どのような条件で学校を絞り込んでいったのか書いていきたいと思います。
この記事に書いてあることは、まるで成績の良い受験生のような志望校の選び方をしていますが、
実際には、受験勉強を始める前の偏差値30台の時の頃のことです。
どうやったら大学に合格できるのかも全くわからない状況でしたが、
「これ以上失うものは無いのだから、好きなように選ぼう」と考えたことを覚えています。
私が志望校選びで検討した事
志望校選びにあたり、次の5つの点を検討しました。
- 直勘・フィーリング
- 卒業後の進路
- 偏差値
- 受験科目
- 入試日程
では、一つずつ説明していきます。
直勘・フィーリング
引きこもり脱出のきっかけを作ってくれたAさんという先輩がいました。
(このことは機会があれば書こうと思います)
そして、法律家を志望するAさんが進学したのが東京大学文科一類でした。
「できるなら、Aさんと同じ大学に行きたい。社会人になっても同じ仕事をしたい」
と考えたのが東大文科一類と弁護士を志望した理由です。
このように、私は今の成績などは全く考えず、
直感とかフィーリングで第一志望を決めました。
あなたも「憧れ」「理由もなく好きなこと」等、心を動かす何かがあれば、
志望校選びではそれを大切にすると良いかもしれません。
卒業後の進路をどのように調べたか
受験勉強を始める前の仮の目標は、先に書いた先輩と同じ弁護士になることでした。
そこで、「弁護士になるには?」という感じの本を買って、大学別の司法試験の合格者ランキングを調べました。すると、当時のトップ3は次のようになっていました。
- 1位:東京大学
- 2位:早稲田大学
- 3位:中央大学
さらに、司法試験合格体験記の本を数冊買いました。
体験記を読むと次のようなことがわかりました。
- 合格者は司法試験予備校に通っている
- 有力な司法試験予備校は東京に集中している
そこで、合格者数も多く、勉強の環境が整った東京にある次の大学を選びました。
- 1位:東京大学法学部
- 2位:早稲田大学法学部
- 3位:中央大学法学部
司法試験から一般就職に変更しても大丈夫か検討
さらに、大学進学後に希望する進路が変わってしまう可能性も検討しました。
司法試験を受験しなければ、就職することになります。
そこで、「大学別・学部別の就職力の違い」について書かれた本を入手しました。
その本によると、次のことがわかりました。
- 難易度が同じでも「就職に強い大学」「就職に弱い大学」がある
- 難易度が同じでも「就職に強い学部」と「就職に弱い学部」がある
その本には、「同じ偏差値の大学でも、卒業する時の進路に違いがある。また、同じ大学でも、法学部や経済学部などの社会科学系の学部と、文学部などの人文科学系では、就職活動の時に違いがある」と書かれていました。
上記の3大学は、就職パワーは強いので問題ないようです。
また法学部という学部も、就職パワーは強いので問題なしです。
こうして、3大学を志望校にすることに決めました。
他の大学についても調べる
上記の3大学以外にも、併願校選びと志望校の変更が必要になった場合のため、
全国の法学部について調べました。
調査対象は、旧帝大をはじめとする全国の国公立大学・MARCH・関関同立・日東駒専などです。
- 司法試験合格者数
- 受験科目
- 偏差値
- 入試日程
- 主な就職先
入試情報を調べる
入試科目
入試科目を調べると、次のようになっていることがわかりました。
早稲田大学法学部:英・国・社会
中央大学法学部:英・国・社会
この時、次のようなことを考えました。
・選択科目は、社会ではなくて数学を使うかもしれない(文系の数学受験は有利)
・英語も国語も全くデキないのに、入試までの限られた時間で東大合格レベルまで数学を勉強する余裕があるだろうか?
・数学と英語・国語で共倒れにならないだろうか?
さらに、社会の選択科目を何にするかを検討しました。
受験指南本によると、政治経済が最も負担が少なくて楽だとのことでしたが、
併願する可能性のある全大学の受験科目をチェックしたところ、一部の大学が政経を採用していなかったので、日本史にしました。
世界史にしなかった理由は、受験本に書いてあった「世界史は一番負担が大きい」という説明です。
余談ですが、志望校に慶応を入れなかったのは、小論文があることです。
英語も国語も数学も社会もゼロから勉強して、さらに慶応受験のためだけに小論文の対策する時間なんてないだろうという判断です。
入試日程
司法試験に強い法学部志望としていたので、「旧帝国大学+一橋大・神戸大・大阪市大」「早慶上智」「MARCH」「関関同立」法学部の入試日程を調べ、カレンダーに書き込んでいきました。
すると、同じ日に入試が行われる大学が結構あるということがわかったので、受験するならどちらにするかということも決めました。
志望校を選ぶ時の心構え
第一志望は「行けそうな大学」ではなく「行きたい大学」を選ぶことが重要です。
行きたい大学がわからないという人は、上記の「私が志望校選びで検討した事」を参考にしてみてください。
テレビ業界だったり、ファッション業界であったり、それぞれの分野で強い学校というものが存在します。また、専門資格を取得する学部であっても、その業界に力をもつ大学をそうでない大学が存在します。
大学を卒業する時に、「こんなはずじゃなかった」とならないように、その大学の卒業後の進路をよく調べることをオススメします。
その際、現在の自分の学力を考慮してはいけません。
現状維持を目標にすると、きっと現状以下の結果になります。
やる前から「できないと」諦めるのではなく、必ず実力以上の大学合格を目標にしましょう。
あなたは、やればできるのです。
たとえ現在の偏差値が20だろうと30だろうとガムシャラに勉強すれば急上昇しますし、ガムシャラに勉強するには「行きたい大学」の方がやる気が出ます。
繰り返しますが、最初の段階で「行けそうな大学」選んではいけません。
そんなことをしたら伸びる成績が伸びなくなるからです。
「行けそうな大学」は、受験勉強の終盤で併願校として探せば十分です。
併願校の選び方
第二志望以下の大学は次の条件で選びましょう。
(2)第一志望に出題傾向が似ている
こうすれば、勉強の負担を減らすことができます。
また、最終的に受験校を選ぶ際に、隔年現象、試験日、科目の配点比率を考慮すると合格の可能性を上げることができます。
隔年現象とは
隔年現象とは、高倍率を記録した大学は、翌年受験生が避けるため倍率が下がる現象です。
(逆に、低倍率の翌年は易化を期待した受験生が集中し高倍率になります)
隔年現象は必ず発生する訳ではありませんが難関大学になるほどこの現象が現れる可能性が高いです。
自分の志望校に隔年現象が起これば、これを自分に有利に使うこともできます。
前年の倍率だどうだったかチェックしてみましょう。
受験日を考慮しましょう
なぜ考慮が必要なのかというと、「トップクラスの受験生が第一志望として受験する大学」と同じ日に入試が実施される大学を狙うと有利だからです。
上位層が自分が受験する大学を受験しないと、合格率が高まるのです。
科目の配点比率を考慮しましょう
自分の得意科目の配点比率が高く、苦手な科目の配点比率が低い大学を狙うべきです。
例えば、英語が苦手で国語が得意な受験生は、
英・国・社の配点比率が150-100-100よりも、
100-100-100の大学を受験した方が合格率を上がります。
また、立命館大学など、同じ大学が複数の受験方式(ある科目に得点のウェイトを置く)を実施しているケースがあります。
一発逆転を狙っている人は、研究した方が良いと思います。
一発逆転は私大専願がオススメ
一発逆転を狙いたい人は、私大専願をオススメします。
どん底の成績から一気に学力を上げるには、自分が使える勉強時間を、
できるだけ少ない科目に集中することが重要な戦略になります。
私大は一流大学でも3科目以下で受験することができます。
また、経済的に私大が厳しいという人は、
少ない科目で受験できる国公立大はいくつもあります。
必ず研究しておきましょう。
勉強も大切ですが、「どんな大学があるのか」とか「どんな科目で受験できるのか」こんなことを調べることも合格するには大切なのです。
最後に:他人の言うことに耳を貸してはいけません
実力よりかなり高いレベルの大学を目指していると「おまえの実力では絶対に無理だ」という人が現れるかもしれません。
でも、それは「その人自身ができないから」そう言っているのです。
あなたは、自分ができると信じている限り必ず合格できます。
他人の言うことに、自分の未来を左右させてはなりません。
志望校合格を信じて頑張って下さい。