本記事はアフィリエイト広告を利用しています

引きこもりから脱出できた理由を振り返る(1):引きこもり初期の生活

今回は、部屋にバリケードを築いて、本格的な引きこもり生活に入った頃の出来事と、
当時私がどんなことを考えていたのかを書いていきたいと思います。

これ以前の話は次の記事に書いたので、良かったら参考にして下さい。

あわせて読みたい
引きこもりの原因を振り返る(2):不登校⇒引きこもり⇒高校中退 今回は、不登校から引きこもり・高校中退までに起こった出来事と、 当時私がどんなことを考えていたのかを書いていきたいと思います。 それから、これ以前の話は次の記...
目次

引きこもり初期の生活

1日に20時間眠り続ける

バリケード部屋に引きこもった私は、とにかく眠っていました。
特に、最初の頃の睡眠時間は1日20時間くらいありました。

まるで赤ちゃんのような感じです。

そして、目覚めた時も次のようなことを考えては、
「惨めになって泣いたり」「激しい怒りを爆発させたり」を繰り返していたことを覚えています。

  • なぜこんなことになってしまったのだろう
  • もう友達には会えない
  • 将来どうなってしまうのだろう
  • 自分は、もうお終いだ

また、この頃は何をしても楽しくなかったですし、
何かしようという気力も全く起こりませんでした。

例えば、今まで好きだったことが、次のように変わりました。

  • 音楽:うるさいから聴きたくない。
  • テレビ:めんどくさい。他人と自分を比較して惨めな気持ちになるから見たくない。
  • ゲーム:めんどくさい。気晴らしに電源を入れても1分でやめる。
  • 食事:めんどくさい。どうでもいい。

このような状態だったので、
ほとんど何もせずに、ただ眠り続ける生活を半年も続けました。

眠ることのメリットは、頭の電源スイッチを切れることだと思います。

そして、頭の電源が切れると「将来どうなってしまうのだろう」「もうお終いだ」
という悲観的な考えも止まります。

この時、本当の休息がとれたのではないかと私は考えています。

当時とても眠かったことや、長時間眠り続けたのは
本当の休息をとるためだったのではないかという気がします。

引きこもり脱出の要因1

赤ちゃんのように一日中眠って心を休ませたこと

家族との関係

私は数か月間、誰とも一言もしゃべりませんでした。
たとえ相手が家族であってもです。

なぜなら、問いかけられた言葉によって、
感情のコントロールができなくなることがあったからです。

特に、次のようなことを言われるのがイヤでした。

  • このままで大丈夫なの?
  • 将来どうするつもりなの?

こうしたことは、もう15歳なのですから、言われなくても理解しています。

そして、「このままで大丈夫なの?」「将来どうするつもりなの?」という問いは、
親に言われなくても、24時間頭の中で自分に対して問いかけているのです。

この時、第三者から見ると、何もせずにただ寝ているだけに見えるかもしれませんが、
実際はこの状況を変えようと、頭はいつもフル回転していました。

でも、解決の糸口さえつかめないので「何とかしなきゃ」「でも、ダメだ」と、
思考がループのように同じ場所を回っているのです。
そのせいで、当時の私の心はいつもギリギリの状態した。

つまり、親からこうしたことを聞かれることは、
「このままで大丈夫なの?」というテーマについて
心が爆発寸前になっているところに、火をつけるような感じなのです。

今なら、私のことを心配してくれている
有難い会話なのだと捉えることができますが、
当時の私は普通ではなかったため、以上のような反応をしていました。

心を閉ざした人と話す時、相手の幸せを考えて発した言葉なのに、
怒りや悲しみといった予想もつかない反応をされることがあります。
それは、昔の私と同じようなことが起こっているからかもしれません。

話を戻します。

私は引きこもりをしていた時に、会話を全くしていませんでした。
それは、会話をきっかけに、激しい怒りや悲しみが起こりで感情が制御できなくなるからです。

けれども、会話しなくなってから、
心が少しずつ落ち着きを取り戻していったように思います。

引きこもり脱出の要因2

人との接触を断って、心を落ち着かせたこと

寝たきり時代の生活

参考までに、当時の他の生活状況も紹介しましょう。

食事について

テレビドラマ等の引きこもりの描写と全く同じことをやっていました。

ドアの前に食事が置かれているので、
家族全員が寝静まった深夜や、皆が出かけている間に食事をとっていました。

ただ、先に書いたように全てのことがどうでもよくなっていたので、
全く食べないことも結構ありました。

そんな時は、「お願いだから食べて」とドア越しに話しかけられたリ、
手紙が添えてあったりしました。

今思えば親に申し訳ないですが、
当時の私はそれくらい普通ではありませんでした。

トイレについて

トイレのために部屋から出るのは、
家族全員が眠っている時間か、全員が外出している時間でした。

風呂について

風呂は寝たきり生活の初めの頃は、入った記憶がありません。

風呂が嫌いなのではなくて「全てのことがどうでも良い」、
そんな気持ちだったからです。

ですから、「風呂に入ろう」と思えるようになったのは、
少し元気が戻ってからでした。

入浴時間も家族が寝静まった深夜です。

歯磨きについて

この頃は、歯磨きはほとんどしませんでした。

現在は歯科健診に欠かさず行っていますが、
当時は、歯を磨かなかったらどうなるかを考える気力がありません。

15歳なので、どうなるかは知っているのですが、
それに対して行動を起こす気力が無いのです。

ですから、中学生の頃は1本も虫歯がなかったにも関わらず、
ほぼ全ての歯が虫歯になっていました。
(後に、歯医者に行った時、20本以上が虫歯になっていたと記憶しています)

散髪について

この頃は、髪を全く切っていません。

散髪屋さんに行くには、外に出なければなりませんが
当時は、外出どころが自分の部屋から出ることができなかったからです。

髪はのび放題の状態です。

引きこもり初期の生活のまとめ

私は、引きこもりの最初の頃、次のような生活をしていました。

  • 一人で部屋に閉じこもっている
  • 一日中ずっと眠っている
  • 人を全く会話をしない

この状況は家族から見ると、かなり心配だったに違いありません。
けれども、この時私は次のようなことをしていたのです。
(意識してやったわけではなく、結果としてそうなった)

  • 赤ちゃんのように一日中眠って心を休ませる
  • 人との接触を断って、心を落ち着かせる

人によって事情が違うため、他の人にもこれが当てはまるとは言えませんが、
私の場合はそうやって少しずつ心を回復させていきました。

この記事の続きは、次のページに書きした。↓

あわせて読みたい
引きこもりから脱出できた理由を振り返る(2):行動範囲が自室から家の中全体へ広がる 今回は、寝たきり状態から少し回復した頃の出来事と、 当時私がどんなことを考えていたのかを書いてきたいと思います。 これ以前の話は次の記事に書いたので、良かった...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次